理事長のコトノハ ■ Vol.7

「永遠の0」を、観ましたか?

と、質問をうける。
「知覧青春」を書いたのを知って、尋ねて下さっているようだ。
ぼくは、もちろん『いいえ』と、答える。
だって、宣伝フィルムがいかにも、胡散臭い。
一体、特攻隊員さんのうちの何%の人が、敵艦隊に突っ込んでお亡くなりなった
というのか?
そのほとんどの方は、サイパンから飛んできた米軍機に、打ち落とされたのでは
ないのか?
あるいは、整備不良で、墜落をした人もいたのではないか?
敗戦間際は、充分に訓練せずに出撃をした若者が多かったのではないのか?
飛行機を操縦するのである。車を運転するのと訳が違う。
空には、道路も信号もない。
戦争中、飛行機に乗っていらっしゃった方がこう、語って下さった。
『空に上がったとたん、自分が何処にいて、何処に向かって行くのかわからなく
なる』
最初、訓練は3年かけていたと聴く。
しかし、最後は半年の訓練で出撃した若者がいた、とも聴いた。
だとしたら、そこに悲劇があると思う。
だから、ぼくは、「永遠の0」を観に行くのに、気が進まない。

劇団道化 理事長 篠崎省吾